ツーリング先や出先でバイクの鍵をなくしてしまい、途方に暮れた時、頼りになるのが出張専門の鍵屋です。しかし、初めて依頼する際には、どのような流れで進むのか、何を準備すれば良いのか分からず、不安に感じるかもしれません。いざという時にスムーズに依頼できるよう、一般的な流れをここで確認しておきましょう。まず最初のステップは、「電話での問い合わせ」です。スマートフォンで「バイク 鍵作成 地名」などと検索し、信頼できそうな業者を見つけたら電話をかけます。この時、オペレーターに伝えるべき重要な情報がいくつかあります。それは、「バイクのメーカー名、車種、おおよその年式」、そして「鍵の種類(ギザギザの鍵か、内溝のウェーブキーか、イモビライザーの有無)」です。特にイモビライザーの有無は料金に大きく影響するため、分かる範囲で正確に伝えましょう。これらの情報と、現在の所在地を伝えることで、業者はおおよその料金と到着時間を見積もってくれます。この段階で、必ず「全ての費用を含んだ総額」を確認することが大切です。次に、作業員が現場に到着したら、作業開始前に「本人確認」が行われます。これは、盗難バイクの鍵を不正に作成することを防ぐための、非常に重要な手続きです。作業員から、運転免許証と、自賠責保険証や登録証など、そのバイクの所有者であることを証明できる書類の提示を求められます。これらの書類が手元にない場合、作業を断られることもあるため、注意が必要です。本人確認が完了し、最終的な見積もりに納得したら、いよいよ鍵の作成作業が始まります。作業員は、鍵穴に特殊な工具を差し込んで内部のピンの高さを読み取ったり、シリンダーを分解したりして、鍵の形状データを取得します。そして、サービスカーに搭載されたキーマシンを使い、その場で新しい鍵を削り出します。完成した鍵をイグニッションやタンク、メットホルダーなどで試し、スムーズに作動することを確認したら作業は完了です。最後に、提示された料金を支払い、新しい鍵と領収書を受け取ります。この一連の流れを頭に入れておけば、万が一の時でも、慌てず冷静に対応することができるはずです。
出張鍵屋にバイクの鍵作成を頼む流れ